2021.07.12
インストア動画での店頭プロモーション!売上アップにつなげる活用法介
「自社商品の販売促進に、インストア動画は有効なのだろうか?」
「動画を制作しても、成果が上がらないかもしれないと思うと予算を出しにくい…」
と、インストア動画の導入をためらう店舗責任者やマーケティング担当者はいませんか?
この記事では、インストア動画による店頭プロモーションで、売上アップを図るための活用法を紹介します。
インストア動画とは、商品やサービスの説明・販売促進を目的に、店頭で流す動画を指します。
店舗に足を運んでくれているお客様は、すでにお店や商材に対して少なからず関心を持っていると見なせます。
来店しているお客様が、レジへ向かう・スタッフへ問い合わせる、といった「購入へのアクション」に動きやすくなるよう、決め手になるような動画が求められます。
インストア動画の展開方法は、店舗の規模や目的に応じてさまざまです。
大規模な店舗で、多数のお客様にキャンペーンを告知するなら、大型ディスプレイで目立たせる方法がありますし、小型店舗ならばタブレット端末で要所に配置するといった方法があります。
インストア動画は、POP広告の延長線にあるプロモーションとして認知されています。
POP広告は、Point of purchase(※購買時点(の広告))の意のとおり、店内で購入を検討しているお客様の目の前で、ダイレクトにアプローチをかける存在です。
リサーチ会社であるマイボイスコムの調査結果では、「買い物をする際に、店内の商品説明(POP広告)を読むことはありますか」の問いに、
という回答があり、POP広告の利用率は76.3%に達します。
従来のPOP広告は、テキストや画像(イラストや写真)をメインに制作されます。シンプルなものならば、紙とペンさえあれば作れる手軽さがメリットです。
インストア動画は、POP広告に比べれば、制作するための費用や時間などのコストが必要です。
しかし、テキストや画像のみのコンテンツと比べて、約5,000倍の情報量を持つとされる動画広告には、POP以上にお客様への注目度・浸透性が期待できます。
<参照元:マイボイスコム株式会社|「買い物の仕方」調査>
「店内の商品説明(POP広告)によって、以下のようなことがあったか」というアンケートに対し、
が、上位5項目となっています。
商品への認知度や訴求度に効果があるのはわかりますが、「商品を実際に購入した」人は、全体の4分の1に届いていないのも事実です。
通常のPOP広告と比べ、音声と動きがあるインストア動画は、大きなアドバンテージを持っています。
費用対効果を考えるなら、取扱商品やサービスの中でも、単価の高い物や認知度を高めたい主力商材にインストア動画を用いるのが良いでしょう。
どのような店舗であっても、独自のテイストを持っています。
取り扱っている商品やサービスに応じたもの、経営者や店舗責任者が望む雰囲気が演出されるものです。
インストア動画は、それぞれの店舗に合わせたテイストで制作する必要があります。
例えば、高級品を扱う店舗ならば、気品と落ち着きがあるテイストのインストア動画がマッチしますし、スーパーのような小売業ならば、人混みでも埋没しないよう賑やかで目立つものがマッチします。
インストア動画の制作時には、経営者や店舗責任者が抱くイメージを、制作会社に伝えておきましょう。
また、インストア動画を制作する際のポイントとして、以下に3つのポイントを紹介します。
「誰に向けた動画なのか」を明確にすることで、インストア動画の訴求力を向上できます。
ありがちなのは、「幅広い人々に内容を伝える」といったコンテンツです。
「少しでも多くのお客様にお伝えしたい」という意思は大切ですが、マーケティングにおいては、ターゲットを絞って鮮明にしたほうが、「相手の気持ちに刺さる」内容に仕上げられます。
ターゲットを明確にするには、『ペルソナ』の構築が有効です。
ペルソナ(persona)とは、商品やサービスの典型的なユーザー像を指します。
その人物が実在するかのように、性別・年齢・居住地・家族構成・職業・役職・趣味・年収・休日の過ごし方・価値観などを設定します。
設定したペルソナに見てもらうことを主軸において、インストア動画のコンテンツを制作すると、ブレがない有力なコンテンツにできます。
目立たせることに注力し、「結局なにが言いたかったのか?」とお客様に思われるような、わかりにくい動画ではいけません。
店舗内の状況にもよりますが、お客様が長い尺の動画をじっくり見てくれることはないでしょう。
伝えたい内容を、いかにわかりやすく、短時間でまとめるかが、インストア動画制作のポイントとなります。
商品やサービスの単なるスペック紹介でしたら、動画を使用しなくてもいいかもしれません。
一般的なPOP広告で充分足りる内容でしたら、費用対効果が悪くなってしまいます。
音声や動きがあり、時間軸で展開されるインストア動画には、「ストーリー性」を付与するのが適しています。
例えば、商品の制作者のインタビューや、試用したモデルユーザーのコメント、商品やサービスのバックグラウンドなどを紹介することで「ストーリー」が生じます。
お客様の印象にも残りやすく、また口コミでも広がりやすくなるポイントであります。
インストア動画の活用法として、事例を紹介します。
事例となるのは、人口2,000人ほどの、山間の過疎地域にある観光物産店です。
地元で収穫された野菜や、漬物など作物の加工品がメインアイテムのお店です。
平日は日商10万程度ですが、土日には農村地帯の景色を楽しみに訪れる観光客で、日商30万~50万ほどに上がります。
過疎地域のため店舗スタッフの数も十分ではなく、平日はともかく、土日のピーク時にお客様への対応が不十分となるケースも多々ありました。
春の山菜や、夏の旬野菜が店頭に並ぶと、来店者は「どのように料理するのがおすすめ?」と尋ねてきたり、物珍しい漬物などの加工品について詳細を聞こうとスタッフに話しかけたりします。
その際、スタッフから気忙しい雰囲気が出てしまうこともあり、地元民とコミュニケーションをとりたい観光客は、それを感じ取って不満をおぼえる、ということもありました。
こちらの観光物産店では、打開策のひとつとしてインストア動画を導入しました。
混雑のピーク時は、どうしても「待ち」状態のお客様が現れます。
限られたスタッフ数で対応する以上、避けるのは困難です。
しかし、店舗では「待ち時間」が発生しやすいポイントを調査し、
などが挙げられると判明しました。
該当するコンテンツでインストア動画を制作し、店舗内に配置することで、スタッフに声をかけようとしているお客様の待ち時間を、動画閲覧に当ててもらうよう誘導ができました。
ただし、インストア動画だけですべてが解決するわけではありません。
「地元民とコミュニケーションを取りたい」人には、のちほど声をかけて追加情報を提供したり、レシピなどを印刷した紙を近くに添えて、持ち帰れるようにしたりと、お客様の利便性を追求しました。
また、動画内やレシピの紙などに、店舗のホームページやSNSにリンクする二次元コードを載せ、ネットからの情報発信や、お取り寄せができる通信販売の紹介ページに案内しました。
このような施策で、売上はもちろん、顧客満足度の向上につながり、リピーターや通信販売の会員数が伸びていくという成果を起こせました。
お客様のニーズを調査し、不足分を分析することで、インストア動画を有効に活用できたという事例といえます。
従来のPOP広告よりも豊富な情報を伝えられるインストア動画は、商品やサービスの紹介にとどまらず、お客様の満足度向上や、店舗運用をフォローする有益なツールとなりえます。
ご自身の店舗の状況を振り返り、インストア動画の活用について検討してみてください。
動画コンテンツでお困りの際や、制作依頼に関しては、弊社DOGABRAINSにおまかせください。
ご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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