2021.08.15
Instagram動画広告とは?特徴や成果につながる3ポイント
「動画広告を出してみようかな?」と検討している経営者や担当者には、有名SNS『Instagram』での展開を考える方がいるのではないでしょうか?
Instagramで動画広告を配信する前に知っておきたい、特徴や成果につながる3つのポイントを紹介します。
Instagram(インスタグラム)とは、Facebookが提供している写真共有アプリケーションであり、それを用いたサービスです。
Twitter、Facebook、LINEに並ぶ世界4大SNSのひとつとして知られ、世界中で8億人、日本でも2,900万人のユーザーがいることから、ビジネスツールとしても注目されています。
特徴的なのは、「写真共有」を主軸にしたサービスであるという点です。
『インスタ映え』という流行語が2017年に生まれたほど、写真や動画などのビジュアル性を追求しており、ユーザーも「おしゃれな写真や動画」を求める傾向があります。
<引用元:総務省|各SNS利用者の性別・年代別 統計>
総務省の統計によると、instagramのユーザーは、20代の45.2%を中心に、10代の30.7%、30代の30.3%と、若い年代に広がっています。
さらに、男女で比較すると、男性20代が34.2%に対し、女性20代は56.6%となっています。
Instagramでの動画広告を検討するなら、「若い女性ユーザーがメインである」ことを踏まえ、自社の商品やサービスがInstagramユーザーに適しているかを判別する必要があります。
Instagramの動画広告には、大きく2種類のフォーマットがあります。
ひとつ目は、通常の動画広告です。
動画広告には、正方形・横長・縦長の表示方法があり、最大60秒の尺があります。
動画の下には、最大2,200文字のテキストを設定できるので、商品やサービスの紹介、ブランディングの要素を情報にできます。
ただし、Instagramのユーザーは「写真や動画」を求めているので、長い文章はユーザーの離脱や招く恐れがあります。
ふたつ目は、ストーリーズ広告です。
ストーリーズとは、ユーザーがタイムラインに写真や動画の投稿や共有、ライブ配信ができる機能です。
Instagram公式によると、1日に5億アカウントがストーリーズを利用しています。
ストーリーズ広告は、ストーリーズの投稿と投稿に間に差し込まれるため、自然とユーザーの目にとまりやすいというメリットがあります。
ストーリーズ広告では、フルスクリーン動画が最大15秒流せます。
デバイス画面でフルサイズに広がる動画は、ユーザーに没入感を促す効果も期待できます。
Instagramで動画広告を展開するメリットには、大きく3つになります。
以下に、詳細をまとめました。
2012年に、InstagramはFacebookに買収されていて、広告のプラットフォームもFacebookと共通している部分が多いです。
基本的なターゲティング設定としては、
という4つがあります。
より細かい設定は無数にあり、
など、ピンポイントで効率的なターゲティングが行えます。
ただし、あまりに細かい設定に絞りすぎるのはいけません。
動画広告が上手く配信されなかったり、成果獲得につながる可能性がある潜在ユーザーが漏れてしまったりする恐れがあるからです。
Instagramは「写真や動画を見る・投稿する」に特化したアプリサービスなので、ユーザーも動画広告を「見る」ことに抵抗感が少ないとされています。
ネットの発達でWeb広告の出稿が増えている現代では、頻発する広告は「わずらわしい」「邪魔なもの」として反感を持たれやすいのは事実です。
<引用元:ジャストシステム|バナー広告と動画広告の不快感>
上の表では、動画広告への不快感についてのアンケート結果がまとめられています。
「動画広告」も「バナー広告」も同じくらい不快に感じた、という返答をした人は、全体の31.9%に達しています。
少しでもユーザーから反感を得ないようにしようと対策するなら、「写真・動画を見る」を前提に使用しているInstagramユーザーは、ターゲティングしやすいと言えます。
また、Instagramユーザーは「ハッシュタグ」を活用して検索します。
ハッシュタグはTwitterにもありますが、Instagramユーザーには、アクセサリーや衣服などのファッション関連、料理や飲食店情報などはGoogleではなくInstagramの検索で完結するパターンもいます。
ユーザーに好まれるジャンルの商品やサービスだと、ユーザー自らが「探して、見つけてくれる」という期待もできます。
Instagramユーザーには、「おしゃれな写真」や「ユニークな動画」を他者に見せたい・共有したいというニーズがあります。
Instagramは、FacebookやTwitterと連動しており、ユーザーの関心を惹ければシェアされて、他のSNSに展開されます。
ただし、Twitterの「リツイート」のように爆発的な拡散がされるものではありません。
「リツイート」による2次拡散などTwitterの特性に関しては、以下の記事にまとめられていますので、あわせてご覧ください。
【参考記事:Twitter動画広告を活用!特徴・種類・事例を初心者向けに解説】
動画広告を制作する以上、「ユーザーの関心を惹きたい」と思うのは当然です。
しかし、「関心を惹くには、どうしたらいいのか?」という問題につながります。
取り扱う商品やサービスに応じて、動画コンテンツはさまざまな形になるので、画一的な成功方法はありませんが、押さえるべき3つのポイントはあります。
ストーリーとは、「物語性」を指します。商品開発の背景や、ユーザーが商品を使用するに至るまでの流れを表すことで、説得力を強めます。
ベネフィットとは、「顧客が商品から得る良い効果」を指します。
ユーザーがその商品・サービスを用いることで、どのような恩恵を得て、ライフスタイルを変化できるかを提示すると、商品購入の欲求の後押しができます。
動画広告を制作する際にありがちなことは、「商品を提供する側の主張や、商品そのものの機能・メリット・価格のアピールに終始する」という点です。
しかし、販売者側だけの主張では、ユーザーは「自分には関係ない」ととる傾向があります。
ユーザーに「自分に関係がある。この商品を使って、こうなりたい」というイメージを持ってもらう必要があります。
ひとつの表現として、「ユーザーは、商品そのものが欲しいのではなく、商品によって得られる新しいライフスタイルが欲しい」と言えます。
動画広告では、最初の数秒でユーザーの関心を惹けなければ、最後まで見てもらうことは難しいです。
Instagramでは、動画広告で最大60秒、ストーリーズ広告は15秒ですが、出だしの5、6秒でキャッチ―さがなければ、離脱され、見られることはありません。
この点は、アイディアと演出の問題となりますので、商品特性を考慮して、動画制作会社と相談を繰り返すことが望ましいです。
また、Instagramを屋外で使用する場合、多くのユーザーは無音声で利用しています。
無音声でも「この動画は、〇〇を表している」とわかるように、字幕や動画内の動きを計算しましょう。
あからさまに「広告らしさ」が出ていると、Instagramユーザーに「おしゃれではない」というマイナスイメージを持たれる恐れがあります。
若い女性がメインとなっているユーザー層にマッチする、おしゃれさ・見栄えの良さが必要です。
ファッション誌や、海外ブランドアイテムの広報などが、ひとつの参考になるでしょう。
今回Instagram動画広告の事例として紹介するのは、近畿エリアを中心に事業を展開している住宅会社です。
スタイリッシュな外観・内装の、デザイナーズ住宅をメインとして取扱っています。
ターゲット層としては、
を狙い、ターゲティングを細かく設定できるFacebookとInstagramで広告を発信していました。
最初はオーソドックスに、モデルハウスの写真や、複数の画像を続けて見られるスライド式の広告を展開し、反響を得ました。
次に、モデルハウス内を映した動画広告を用意しましたが、こちらは成果が見られませんでした。
モデルハウス内を映した動画は、住宅会社のスタッフが撮影したものを、動画制作会社が編集を行ったものでした。
動画広告を改める際に実施したのは、住宅内覧会に来場したユーザーの導線と視点を分析し、取り入れることです。
住宅内覧会には、ターゲティングしたユーザーが訪れ、それぞれの見たい箇所を見て回ります。
内覧会のユーザー導線や、とくに女性が「どこを気にして注目しているか」をヒアリングなどで統計し、それらを動画内に映す方法を行いました。
女性視点を意識することで、俗に『インスタ映え』と呼ばれる、見栄えの良い画像も盛り込めるという考えです。
最初の「メーカー側が見せたいポイント」から、「ユーザー側が見たい・見ているポイント」を表現するようにシフトしたわけです。
結果として、コンバージョンポイントとして設定していた「来場予約」の件数は、3倍にまで伸びました。
また、口コミからの評判も上がり、「予約はしていなけれど、内覧会に来た」というユーザー数も増加し、一定の成果を得られたことになります。
Instagramは、「写真・動画を見る」に特化した、他のSNSとは異なる傾向があるのが特徴です。
動画広告の運用には、ユーザー心理や、それに添うためのマーケティングをもって、独自のポイントを押さえたコンテンツ作りが必要です。
コンテンツ作りに関しては、「発信者側の視点」に終始してしまい、なかなか「ユーザー側の視点」に立つことは難しいものです。
弊社DOGABRAINSでは、より良い動画制作のためにサポートを行っております。
まずは、お気軽にご相談・お問い合わせください。
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